時は大航海時代。
富、名声、力・・・この世のすべてを…
っていうのはワンピースでした。
気を取り直して、
時は大航海時代。
未知の世界を求めて旅立った探検家であるあなたは、
長くつらい航海の果てに無人の島に辿り着きます。
ということで、こちらのボードゲーム『カタン』はある無人の島(カタン島)に辿り着いたあなたが、カタン島の支配者になるために、「資源」を集めたり、「街道」を敷き「開拓地」や「都市」を建てたりするボードゲームになっております。
1.カタンとは
無人島であるカタン島で資源を集め、開拓地や発展カードなどを手に入れて、勝利点10点を目指すゲームです。
また、「交渉」という他のプレイヤーと取引することもできるため、敵でもあり、味方でもある独特なルールもあり、とても面白いです。
同梱されているパーツが多いので、最初は覚えるのが大変ですが、プレイ中に自然と覚えられるので、何度もプレイすれば進め方がわかってくると思います。
また、オンラインゲームとして「カタンユニバース」というゲームがあります。PCでもスマホでも無料で始められるのでおすすめです。
カタンユニバースについては、最後にご紹介します。

1.1 ゲームの特徴
・プレイ人数:3~4人
・プレイ時間:60分
・対象年齢 :8歳以上
【内容物】
・地形タイル :19枚
・海フレーム :6枚
・数字チップ :18枚
・資源カード :95枚
・発展カード :25枚
・ボーナスカード:2枚
・盗賊 :1個
・街道 :60個(15個×4色)
・開拓地 :20個(5個×4色)
・都市 :16個(4個×4色)
・ガイドカード :4枚
・ダイス :2個
・説明書 :1枚
1.2 ゲームの流れ
開拓地・都市と呼ばれるコマを置いたり、発展カード・ボーナスカードを得たりすることで、ポイント(勝利点)が得られます。
一番早く、10ポイント獲得したプレイヤーが勝利となります。
では、どのようにしてポイントを得るのか、詳細をこのあと紹介します。
カタンユニバース(オンライン)で遊ぶ人は、「1.3 自分のターンにできること」から見ていただければと思います。
【ゲームの終了・勝利条件】
・10ポイントを獲得したプレイヤーが現れたら、ゲームは終了し、そのプレイヤーの勝利となる
※他のプレイヤーのターンに10ポイントになった場合は、自分のターンが周ってくるまでゲームは終了しない
【ゲームの手順】
①地形タイルと海フレームを組み合わせて、ゲームボードを作り、数字チップを地形タイルの上に並べる※砂漠のタイルの上には盗賊を配置する
②街道、開拓地、都市を色で分け、ガイドカードは1枚をプレイヤーに配る
③順番を決め、1人ずつ開拓地と街道を1つずつ置く
④③を逆回りで行い、2つ目の開拓地が置かれたら、その開拓地が面している地形タイルから資源カードを受け取る
⑤ここからは最初に決めた順番で進めていく
⑥自分のターンにできることが、たくさんあるため後述します
⑦最初に10ポイントを獲得したプレイヤーの勝利となる
④について
この場合、「木材」、「レンガ」、「羊毛」を1枚ずつ得られます。
1.3 自分のターンにできること
<ダイスを振る>
自分のターンになったら、まずダイスを振りましょう。
ダイスは2個同時に振り、出た目の合計を確認します。
出た目の地形タイルすべてから資源が出ます。
開拓地もしくは都市をその地形タイルの頂点に置いていれば、資源を獲得できます。
開拓地の場合は資源カード1枚、都市の場合は資源カード2枚になります。
カタンでは、ダイスを2個同時に振るため、「ある目」だけ確率が高くなります。
その「ある目」とは7になります。
7の場合は、資源カードの獲得ではなく、盗賊というコマを動かすことになります。
盗賊は、置いた地形タイルからは資源が回収できないといった効果があります。
また、持っている資源カードが8枚以上のプレイヤーは全員、資源カードの半数を捨てなければいけません。
奇数の場合、例えば、9枚の場合は4枚捨てるというように、端数は切り捨てで考えます。
盗賊を移動させた後、その地形タイルに面して開拓地や都市を置いているプレイヤーから、資源カードをランダムで1枚奪います。
※複数プレイヤーが同じタイルに面している場合は、誰か1人を選びます。
ダイスを振り、資源の回収や盗賊を移動させた後は、「資源カードの交換」、「街道・開拓地の建設」、「開拓地の都市化」、「発展カードの購入」、「発展カードの使用」と大きく5つの行動ができます。
<資源カードの交換>
資源カードは、基本的には各プレイヤーがダイスを振って、出た目の数字の地形タイルから資源カードを得られますが、なかなか獲得できない資源カードもあると思います。
そんなときは、他のプレイヤーと交換しましょう!(交渉)
欲しい資源カードと、代わりとなる資源カードを他のプレイヤーに提案・交渉して交換することができます。
交換する資源カードの枚数は自由なので、欲しい資源カードのために2枚渡すといったことも可能です。
ただし、1枚も渡さない、もしくはただで渡すだけといったことはできません。
これが、敵でもあり味方でもあるという『カタン』の一風変わったルールになります。
ただ、やっぱり敵でもあるため、なかなか協力してもらえないこともあります。そんなときは、銀行と交換することができます。
銀行との交換は、断られることはありません。
絶対に交換してくれるという保証はありますが、その分お高いです。(笑)
自分が持っている、同じ種類の資源カードを4枚渡すことで、代わりに欲しい資源カード1枚と交換できます。
4枚集めるのも大変ですが、それが全部なくなるのは、かなり損なので、なるべく避けたいですね。
ただし、交換する方法は他にもあります。
海に隣接する、港に行けば、少し安く交換できます。
まず、一般港である3:1の港ですが、こちらは同じ資源カードを3枚渡すことで、代わりに資源カード1枚と交換できます。
銀行より、1枚少なく済むので、交換もしやすいです。
次は、専門港である2:1の港です。
こちらは、港に描かれたイラストの資源2枚を渡すことで、欲しい資源カード1枚と交換できます。
港に描かれた資源をたくさん持っていれば、専門港で交換できますが、それ以外の資源しかない場合は、一切交換ができないので、注意が必要です。
以上が資源カードの交換方法でした。
次は、街道・開拓地の建設になります。
<街道・開拓地の建設>
カタン島の支配者になるためには、街道や開拓地を建設して、自分の土地を広げることが重要です。
街道は、「木材」と「レンガ」を1枚ずつ使用することで、1つ建設できます。
地形タイルの辺の部分に置くことができますが、自分の街道に隣接した辺にしか置くことができません。
また、隣接する位置でも他のプレイヤーの開拓地や都市があると置くことができません。
建設の注意点
・自分の街道と繋がるように建設する
・自分以外の開拓地または都市のとなりには建設できない
街道を繋げることのメリットとしては、街道は5本以上繋げると「最長交易路」のボーナスカードを手に入れられます。
この「最長交易路」を持っていると、2ポイント獲得できます。
ただし、他のプレイヤーが自分の街道の長さを1本でも超えた瞬間に、そのプレイヤーに「最長交易路」カードが渡ります。
そして、そのプレイヤーは2ポイント獲得し、自分は2ポイント減ります。
※「最長交易路」は持っている間のみ2ポイント加算されます。

まとめ
・街道は5本以上繋げることで、ポイントを得られる可能性がある
次に、開拓地の建設についてですが、
開拓地に必要な資材は、「木材」と「レンガ」と「小麦」と「羊毛」を1枚ずつになります。
開拓地は、自分の街道に繋がっている交差点に建てることができます。
ただし、開拓地や都市同士がとなり合う場所には建てることができません。
建設の注意点
・自分の街道と繋がるように建設
・既にある開拓地や都市のとなりには建設できない
開拓地を建設すると、面している地形タイルから資源カードを1枚得られるようになります。
他には、開拓地を1つ建てると1ポイント獲得できます。
開拓地は、1人5つしかないため、最大5つまで建設できます。
もし、それ以上建設するとなると、この後説明する、「都市」にすることで、開拓地が手元に戻ってきます。

まとめ
・ダイスの目の地形タイルに開拓地があると、地形タイルの資源が1枚得られる
・開拓地1つにつき、1ポイント獲得できる
<開拓地の都市化>
一度建設した開拓地に対して、都市に進化させることができます。
都市に必要な素材は、建設されている開拓地と「小麦」×2枚、「鉱石」×3枚になります。
都市は開拓地の進化となるため、建設できる場所は開拓地があった場所になります。
都市にすることにより、開拓地では1枚しか得られなかった資源カードが、2枚に増えます。
また、開拓地では1ポイントでしたが、都市は2ポイントになります。

まとめ
・ダイスの目の地形タイルに都市があると地形タイルの資源が2枚得られる
・都市1つにつき、2ポイント獲得できる
<発展カードの購入>
発展カードというのは、ポイントに直接加算される「ポイントカード」だったり、カードの効果を使う「進歩カード」、「騎士カード」と大きく3つにわかれます。
ただし、これらは分けて置いてあるのではなく、1つの山札として混ざっているため、何が引けるかは運次第です。
発展カードを得るためには、資源カードが必要になります。
発展カードは、合計25枚あり、そのうちポイントカードが5枚、進歩カードが6枚(3種×2枚)、騎士カードが14枚という内訳になっております。
・ポイントカード:5枚
・進歩カード :6枚
・騎士カード :14枚
購入した発展カードは、次の自分のターンから使用することができます。
<発展カードの使用>
購入した次の自分のターンとなったとき、発展カードはダイスを振る前、振った後どちらでも使用できます。
ただし、1ターンで使用できる発展カードは1枚だけです。
それでは、「ポイントカード」からご説明していきます。
ポイントカードは5種類ありますが、すべて同じ効果です。
「大学」、「市場」、「議会」、「大聖堂」、「図書館」の5種になります。
もう一度言いますが、すべて同じ効果です。
効果といっても、このカードを所持しているだけで1ポイント加算されるという内容です。
ポイントカードは、使用しなくても所持しているだけで1ポイント得られるため、特にプレイ中は相手に見せる必要はありません。
勝利が決まる自分のターンに、このカードがあるよ という意味で見せることになります。
反対に、他のプレイヤーが発展カードを購入したのに、まったく使っていないと、そのカードはポイントカードだというように推測もできます。
特に、複雑な効果はないので、次の「進歩カード」についてご説明します。
進歩カードには3種類のカードがあります。
「街道建設」、「発見」、「独占」の3種です。
街道建設は、街道を2本建設することができます。
もちろん、資源は不要です。
その2本の街道の置き方ですが、既に置いてある自分の街道に隣接していれば、どこでも大丈夫です。
また、1本ずつ別の街道につなげても問題ありません。
発見は、好きな資源カードを2枚選択し、受け取ります。
同じ資源でも、別々の資源でもどちらでも問題ありません。
独占は、資源カードを1種類宣言します。
他のプレイヤーから、その宣言した資源カードを全て受け取ります。
全員から対象の資源をすべて回収できるので、相手を邪魔するカードとしても、自分が欲しい資源をたくさん集めるカードとしても役に立ちます。
では、最後は「騎士カード」になります。
騎士カードは、ダイスの7が出た場合と同じく、盗賊を移動させることができます。
移動後の地形タイルに面している開拓地や都市があるプレイヤーから資材カードを1つランダムに奪い取れます。
ただし、ダイスの7が出た場合と違い、資源カードを8枚以上持っていると半分捨てるという効果はありません。
騎士カードは、他の発展カードよりだいぶ多いのですが、それには理由があります。
騎士カードを最初に3枚使用したプレイヤーには、「最大騎士力」というボーナスカードが渡されます。
この「最大騎士力」は、持っていると2ポイントになります。
ただし、街道を5本繋げたときにもらえるボーナスカード「最長交易路」と同じく、他のプレイヤーがその数を上回ったら、そのプレイヤーに「最大騎士力」カードが移ります。

まとめ
・「ポイントカード」は、持っているだけで1ポイント
・「進歩カード」は、建設や資材獲得に役立つカード
・「騎士カード」は、盗賊の移動だけでなく、「最大騎士力」を獲得できるかも

2.カード効果について
ここまで、ゲームの進め方について読んでいただきありがとうございました。
これからは、各カードについてまとめておりますので、理解できたよって方は飛ばしていただければと思います。
2.1 資源カード
資源カードは5種類のカードがあります。
・木材
・レンガ
・小麦
・羊毛
・鉱石
それぞれ、獲得できる場所(地形タイル)は、
木材 = 森林
レンガ = 丘陵
小麦 = 畑
羊毛 = 牧草地
鉱石 = 山地
になります。
各資源、どんなときに必要になるかは、ガイドカードに記載されています。
街道・・・木材×1、レンガ×1
開拓地・・・木材×1、レンガ×1、羊毛×1、小麦×1
都市・・・小麦×2、鉱石×3
発展カード・・・羊毛×1、小麦×1、鉱石×1
2.2 発展カード
発展カードは大きく3つに分かれます。
「ポイントカード」・・・持っているだけで1ポイント
「進歩カード」・・・建設や資材獲得に役立つカード
「騎士カード」・・・盗賊の移動だけでなく、「最大騎士力」を獲得できるかも
進歩カード
街道建設・・・街道を2本建設することができる
自分の街道に繋げるように建設する
発見・・・好きな資源カードを2枚獲得できる
同じ種類でも別の種類でもどちらでもよい
独占・・・宣言した資源カードを他のプレイヤーからすべて奪い取る
騎士カード
・盗賊の移動
・移動後のタイルに開拓地や都市が面しているプレイヤーから資源をランダムで1つ奪い取る
・騎士カードを3つ集めると、「最大騎士力」を受け取り、2ポイント獲得する
2.3 ボーナスカード
ボーナスカードは2種類あります。
・最長交易路
・最大騎士力
最長交易路
・最初に街道を5本繋げたプレイヤーにこのカードを渡す
・他のプレイヤーが最初に獲得したプレイヤーより長く街道を繋げた場合、そのプレイヤーにこのカードを渡さなければいけない
・所持している間だけ、2ポイント加算される
最大騎士力
・最初に騎士カードを3枚使用したプレイヤーにこのカードを渡す
・他のプレイヤーが最初に獲得したプレイヤーより騎士カードを多く使用した場合、そのプレイヤーにこのカードを渡さなければいけない
・所持している間だけ、2ポイント加算される
3.交渉(取引)について
1.3 自分のターンにできること <資源カードの交換>を見ていただいた方には重複の内容となってしまいますが、復習という形で見ていただければと思います。
交渉、取引については、1ターン中に何回でも行えます。
3.1 他プレイヤーと交渉
・欲しいカードと自分が渡すカードを提案し、他のプレイヤーと交渉してカードを交換する
・交換の枚数は自由だが、必ず1枚以上お互いに出さないといけない
・自分のターン以外は自分から交渉はできない
3.2 銀行と取引
・同じ種類の資源4枚と好きな資源1枚の交換ができる
・自分のターン以外の取引はできない
3.3 港での取引
・一般港(3:1の港)では、同じ種類の資源3枚と好きな資源1枚の交換ができる
・専門港(2:1の港)では、描かれたイラストの資源2枚と好きな資源1枚の交換ができる
・自分のターン以外の取引はできない
4.カタンシリーズの紹介
カタンには、このスタンダード版をベースに拡張版が存在します。
スタンダード版だけでも、約3兆通りの組み合わせで遊べるので、かなり深いボードゲームになりますが、もっともっとカタンを遊びつくしたいという人向けにいくつか拡張版があるので、ご紹介します。
・航海者版
海を渡り、新大陸を開拓するといったカタン島だけでは、開拓に満足できなかった人向けになります。
建設できるものが増えたり、海ということで海賊コマが増えたりと面白い要素が増えております。
・探検者と海賊版
タイルがかなり増えるため、広い場所で遊ばないといけないくらい大きくなっております。
その分、すこしスタンダード版からルールが変わっていたりする部分はありますが、広く、自由に開拓できるようになったため、どんな進め方が良いのか、遊びつくさないとダメですね(笑)
・都市と騎士版
新しいコマが増え、特に騎士の役割が新鮮で今までにない要素が含まれております。
また、特殊なダイスも追加され、効果は複雑になりますが、より深みのあるゲームに進化します。
・商人と蛮族版
拡張ルールが4つ追加されたり、シナリオといったものが5つ追加されたり、「2人カタン」という2人で遊べるようなルールがあったりと、いろんな遊び方ができる拡張版となっております。
これら4つはスタンダード版と組み合わせて遊ぶ拡張版になります。
注意いただきたいのが、これら4つは単体で遊べないので、スタンダード版をお持ちでない方は気を付けてください。
拡張版だけでなく、単体で遊べる「宇宙開拓者」、「アメリカの開拓者たち」、「ゲーム・オブ・スローンズ」、「インカ帝国の隆盛」もあります。
スタンダード版でハマった方は、ぜひ他のシリーズを遊んでみてください。
5.カタンユニバース(オンライン)について
PCであれば、ブラウザ上、もしくはSteamでカタンをプレイできます。
スマートフォンやタブレットでは、アプリがあるのでダウンロードすればプレイできます。
何も登録しなくてもゲームは始められますが、メールアドレスを登録するだけで、フレンドマッチやコンピュータとのバトルができます。
実物とはコマの形状が少し違ったり、日本語が未対応だったりともう少し改良されれば、不自由なく遊べる最高の無料ゲームです。
ルールが不安という方は、ぜひこのカタンユニバースを使って遊んでみてください。
できること、できないことはゲームが制御してくれるので、自然とルールを覚えられると思います。
カタンユニバースのユーザー登録と始め方については次の記事で紹介しています。

YouTubeでは、始め方の説明動画とプレイ動画を投稿しています。
<始め方講座>

<プレイ動画>

6.最後に
カタンは非常に人気で、一度ルールを覚えると何回も何回も遊びたくなるようなボードゲームです。
できるだけたくさんの人にカタンを知ってもらい、一緒に遊べたらいいなと思っているので、TikTokライブや歩くボードゲームカフェで紹介していけたらなと考えております。
ぜひ興味がある方は、遊んでみてください!